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カニの食べ方

蟹は 余すことなく堪能しよう!

POINTカニの上手な食べ方手順

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カニの部位の名称

カニの部位の名称

カニの食べ方を分かりやすくお伝えするために、まずはカニの部位の名称を簡単にお伝えします。

部位は大きく分けて次の3つに分けることができ、それぞれに個性的な名前がつけられております。
腕  → ❶爪先 ❷親爪 ❸ボンボリ ❹爪下 の部分
脚  → ❺棒 ❻小指 の部分
甲羅 → ❼甲羅 の部分

ページ目次

裏返しにしたカニ

カニの解凍の仕方

カニを解凍する場合は、エキスやカニ味噌が流れ出ないよう甲羅のお腹側が上に(甲羅の背中側が下に)なるように裏返して置き解凍しましょう!

用意するもの

カニを食べる道具

道具がなくてもカニは美味しく食べられますが、以下の道具があると便利に楽しくカニを食べることができます。カニの汁が垂れますので、トレーもしくはシートの上で作業しましょう。

  • ハサミ
  • トレー(ビニールシート
  • スプーン(細長い棒状のもの
  • タオル
  • 手袋

解凍方法について

当店で販売しているカニは、塩茹でした後に冷凍してあるカニになりますので、解凍後すぐに食べられます。

① 冷蔵解凍

一番美味しくカニが食べられる解凍方法は、ゆっくりと解凍する冷蔵解凍です。食べられる12時間〜24時間前に、冷凍庫から冷蔵庫へカニをお移しください。食べる1時間前に冷蔵庫から取り出してください。

② 自然解凍

自然解凍は、冷凍庫からカニを取り出し室温で解凍する方法です。食べられる3時間前に、冷凍庫からカニを取り出してください。

食べ方手順
❶ 甲羅から腕と脚をとる

カニの甲羅から腕と脚をとっている様子
甲羅から腕と脚をとる

甲羅から、腕と脚❺・❻をとってください。

甲羅と腕や脚の接続部分から少し腕や脚側には、ナナメにふしが入っています。その節を可動方向と逆方向へ折ることで簡単に腕や脚が取れます。

バキッと音がするくらい豪快に取る(折る)くらいで大丈夫です。
また、節に沿ってハサミで切ることで腕や脚を切断しても大丈夫です。

この工程で使う部位
❼ 甲羅
❹ 腕(爪下)
❺ 脚(棒)
❻ 脚(小指)

食べ方手順 腕(ウデ)
❷ 親爪にハサミで切り込みを入れる

カニの親爪にハサミで切り込みを入れている様子
親爪に切り込みを入れる

親爪に、ハサミで切り込みを入れます。切り込みを入れる場所に注目してください。

爪先には動かない爪先と、動く爪先があります。
動かない爪先側の親爪(動かない爪先の根本付近)に切り込みを入れてください
中の身を切らないように外側の殻にハサミでちょこっと(0.5cm〜1cm程度)切り込みを入れる感じです。

この工程で使う部位
❶ 爪先
❷ 親爪
❸ ボンボリ
❹ 爪下

食べ方手順 腕(ウデ)
❸ 親爪の身を取り出す

カニの親爪の身を取り出している様子
取り出された親爪の身

ハサミで切り込みを入れた後に、爪先部分を握って、入れた切れ込みとは逆方向へ軽く力を入れて押し込んでください

パキッと音がしたら、爪先と親爪を切れ込みからゆっくり離してあげると、簡単に身を取り出すことができます。

この工程で使う部位
❶ 爪先
❷ 親爪
❸ ボンボリ
❹ 爪下

食べ方手順 腕(ウデ)
❹ 下爪から身を取り出す

カニの爪下から身を取り出している様子
爪下から身を取り出す

前の手順で残った腕の爪下にはまだ身が入っているので取りだします。

爪下のボンボリ側の0.5cm〜1cmのところにハサミで切り込みを入れます。切り込みは、中の身を切らないように殻の部分に0.5cm〜1cm程度の切り込みを入れます。

入れた切り込みとは逆方向へ軽く力を入れて押し込むと、バキッと音がして簡単に身を取り出すことができます。

ハサミを使わない場合は、切り込み部分と同じ箇所を手で折って(ちぎって)ください。

この工程で使う部位
❷ 親爪
❸ ボンボリ
❹ 爪下

食べ方手順 脚(アシ)
❺ 脚太い部分にハサミで切り込みを入れる

カニの太い脚に切り込みを入れている様子
太い部分に切り込みを入れる

❺と❻から身を取り出すために、ハサミで切り込みを入れます。

それぞれの脚には関節を境に、太い部分と細い部分に分けられます。切り込みを入れる場所は、太い脚の細い脚側から0.5cm〜1cm程度の ところです。

中の身を切らないように外側の殻にハサミでちょこっと(0.5cm〜1cm程度)切り込みを入れる感じです。

この工程で使う部位
❺ 棒
❻ 小指 小指も棒と同じような手順で剥きましょう

食べ方手順 脚(アシ)
❻ 脚太い部分から身を取り出す

カニの太い脚から身を取り出している様子
太い部分から身を取り出す

ハサミで切り込みを入れた後に、入れた切れ込みとは逆方向へ軽く力を入れて押し込むと、バキッと音がして簡単に身を取り出すことができます。

ハサミを使わない場合は、切り込み部分と同じ箇所を手で折って(ちぎって)ください。

この工程で使う部位
❺ 棒
❻ 小指 小指も棒と同じような手順で剥きましょう

食べ方手順 脚(アシ)
❼ 脚細い部分の節を折る

カニの細い脚についている節を折っている様子
細い部分の節を折る

脚の太い部分から身を取り出したら、今後は脚の細い部分からも身を取り出しましょう。

脚の細い部分の脚の太い部分側には、関節があります。その関節にはナナメに入ったスジがありますので、そのスジに沿って可動方向とは逆方向へパキッと折ってください

関節部分に入っていた身が取り出せます。

この工程で使う部位
❺ 棒
❻ 小指 小指も棒と同じような手順で剥きましょう

食べ方手順 脚(アシ)
❽ 脚細い部分を折り、身を取り出す

カニの細い脚を折っている様子
細い部分を折る

脚の細い部分の先端(ツメ)側から約1cm〜 2cmのところを手でおります。親指の爪を押し当てるようにして折ると簡単に折れます。ハサミで切り込みを入れてもいいですが、細い脚なので中の身まで切らないよう、外の殻だけを切るように注意してください。

パキッと折ったら、中の身が取り出せます。

この工程で使う部位
❺ 棒
❻ 小指 小指も棒と同じような手順で剥きましょう

食べ方手順 甲羅(コウラ)
❾ 甲羅を開く準備をします

カニの甲羅の腹部を剥いでいる様子
甲羅の腹部を剥いでいる様子

甲羅のお腹側に、腹部(「ふんどし」よも呼ばれる)右/下の図を参照と呼ばれる部分があります。

その腹部(ふんどし)の先端に親指を強く押し込み、親指をひっかけて剥ぎとってください
この部分を剥ぎ取ることで、甲羅の上下(背中側とお腹側)を上手に開く(はぐる)ことができるようになります。

この工程で使う部位
❼ 甲羅

食べ方手順 甲羅(コウラ)
❿ 甲羅を開く

カニの甲羅を開いている様子
甲羅を開いている様子

甲羅を開きます。
中のカニ味噌やエキスが流れ出ないように、甲羅のお腹側が上、背中側が下になるように両手で持ちます

前工程で剥いだ腹部(ふんどし)に片手の親指をつっこみ、背中側の甲羅を掴んでください(写真では右手親指をつっこみ、背中側を掴んでいます)。
もう片手でお腹側全体を握り、甲羅のお腹側と背中側を開きます甲羅の背中側は地面と平行にしたまま、お腹側だけを開くようにしてください。

この工程で使う部位
❼ 甲羅

食べ方手順 甲羅(コウラ)
⓫ ガニ(ビラビラ)を取る

カニのガニを取り除いている様子
ガニを取り除いている様子

開いた甲羅の背中側は、カニ味噌やエキスがこぼれないように置いておきます。この工程では、甲羅のお腹側を使います

開いた甲羅のお腹側には、食べても全然美味しくない「がに(エラ)」と呼ばれるビラビラした部位があります。このガニの部位をすべて手でちぎって取り除きますカニの殻やその他食べない筋などはダシをとったり肥料にしたりして利用することができますが、がに(エラ)はカニで唯一利用できない部位です。

この工程で使う部位
❼ 甲羅のお腹側

食べ方手順 甲羅(コウラ)
⓬ 甲羅(お腹側)を2つに割る

カニの甲羅を2つに割っている様子
甲羅(お腹側)を2つに割っている様子

前工程でガニ(エラ)を取り除いたら、甲羅のお腹側を真ん中から2つに割ります。

甲羅の左と右の端と端を両手で持って、後ろから押し上げるように力を入れると、簡単に2つに割れます。割っている最中は、中からカニ味噌やエキスが流れ出ますので、先ほど置いておいた甲羅の背中側の上で作業をすると、よい受け皿になってくれます。

この工程で使う部位
❼ 甲羅のお腹側

食べ方手順 甲羅(コウラ)
⓭ 肩肉の表面を切り取る

カニの肩肉の表面を切り取っている様子
肩肉の表面を切り取っている様子

先ほど取り除いたガニ(エラ)の下には、身が詰まった肩肉(かたにく)という部位があります。
この肩肉から身を取り出すために、肩肉の表面をハサミで切り取ります

ハサミで切り取ったら、切り口から手で開きましょう

この工程で使う部位
❼ 甲羅のお腹側

食べ方手順 甲羅(コウラ)
⓮ 肩肉から身やカニ味噌をこそぎとる

カニの肩肉から身やカニ味噌を取る様子
肩肉から身やカニ味噌を取っている様子

肩肉の表面をとったら、あとは中に詰まっている身やカニ味噌を取るだけです。

かにスプーンや箸など長い棒状のものを使って、肩肉の中をホジホジしながら身やカニ味噌をこそぎ取ってください

甲羅の背中側を受け皿にして、美味しい身やカニ味噌を貯めていきましょう。肩肉は、カニが腕や脚を動かすための筋肉が集中している部位ですので筋スジが多いです。中の身やカニ味噌が取りずらい場合は、肩肉をハサミでさらに細かく裁断してください。

この工程で使う部位
❼ 甲羅

カニの殻は捨てずにダシに!

カニを食べた後の殻は捨てずに、カニの味噌汁やカニ鍋のダシに使いましょう! 一度で二度おいしい定番の活用方法です。